運転免許の更新時講習は、条件を満たせば自宅のスマートフォンやパソコンで受けられます。2025年3月24日から全国で始まった「オンライン更新時講習」です。ただし、受けられる人には条件があり、講習のあとに会場へ行く手続きも残ります。
この記事では、オンライン講習の対象者、受講方法、受講できる期間、手数料、受講後の手続き、受講できない人を順に整理します。警察庁と都道府県警察の公式サイトの情報(2026年10月確認)をもとにしています。
- 対象は「マイナ免許証」を持ち、講習区分が優良運転者講習か一般運転者講習の人です。
- 受講はマイナポータルから行います。更新期間中なら24時間いつでも受けられます。
- 講習手数料は優良・一般ともに200円です(対面は優良500円、一般800円)。
- 受講後も、視力検査や写真撮影のために運転免許センター等へ行く必要があります。
- 違反運転者講習・初回更新者講習・高齢者講習はオンラインでは受けられません。
オンライン更新時講習とは

オンライン更新時講習は、免許更新のときに受ける講習を、スマートフォンやパソコンで受講できる仕組みです。自宅などで、好きな時間に受けられます。
警察庁によると、運用開始は2025年(令和7年)3月24日です。住所がどの都道府県でも受講できます。
講習時間は、対面と同じく優良運転者講習が30分、一般運転者講習が60分です。
出典:警察庁「オンライン更新時講習」(2026年10月確認)
オンライン講習を受けられる人
対象は「マイナ免許証」+「優良・一般」の人
受講できるのは、次の2つを満たす人です。
- マイナ免許証(運転免許証の情報を記録したマイナンバーカード)を持っている
- 更新連絡書(はがき)の講習区分が「優良運転者講習」または「一般運転者講習」
従来のプラスチックの免許証だけを持っている人は、オンライン講習を受けられません。受けたい場合は、先に運転免許センター等でマイナ免許証の手続きをする必要があります。
マイナポータルとの連携が必要
受講の前に、免許情報とマイナポータルを連携させる手続きが必要です。連携には、事前に運転免許センター等で署名用電子証明書を提出しておく必要があります。
警察庁は、マイナ免許証は受講の前日までに作っておくことが望ましいとしています。マイナ免許証の取得と連携が済むと、約1時間後から受講できるようになります。
出典:警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」(2026年10月確認)
受講方法(マイナポータルから受ける)

用意するもの
- マイナ免許証
- スマートフォンまたはパソコン(カメラとマイナンバーカードの読み取り機能が必要)
- 更新連絡書(はがき)
- Wi-Fi環境(推奨)
受講の流れ
- 更新連絡書(はがき)を用意する
- マイナポータルにログインする
- 「運転免許」メニューから「オンライン講習を受講する」を選ぶ
- 講習動画を見て、確認テストに答える
- 運転適性診断を受ける(一般運転者講習では必須)
- 運転免許センター・警察署等で更新手続きをする
受講中の注意点
受講中はカメラが起動し、顔の検知や本人確認が行われます。マスクやサングラスは外し、顔がよく見える状態で受けます。
受講は途中で中断できます。更新期間中なら何度でも中断・再開でき、再開時は中断した所までスキップできます。
出典:警察庁「オンライン更新時講習」、警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」(2026年10月確認)
受講できる期間と時間
受講できるのは、免許の更新期間中です。更新期間は、有効期間が満了する日の直前の誕生日の1か月前から、有効期間の満了日までです。
この期間中なら、24時間いつでも受講できます。ただし、システムのメンテナンス中は受講できません。
注意したいのは順番です。オンライン講習は、会場で更新申請をする前に受ける必要があります。更新申請のあとは受講できない場合があります。
出典:警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」、警察庁「オンライン更新時講習」(2026年10月確認)
手数料はいくら?
警察庁が示す標準額は次のとおりです。講習手数料は、対面で受けるより安くなります。
| 項目 | オンライン | 対面(会場) |
|---|---|---|
| 優良運転者講習の講習手数料 | 200円 | 500円 |
| 一般運転者講習の講習手数料 | 200円 | 800円 |
これとは別に、更新手数料がかかります。更新後に持つ免許証の形で金額が変わります。
- マイナ免許証のみ:2,100円
- マイナ免許証と従来の免許証(2枚持ち):2,950円
たとえば、オンラインで優良運転者講習を受け、マイナ免許証のみで更新する場合は、合計2,300円です(200円+2,100円)。
実際の金額は、更新する都道府県の案内で確認してください。警視庁と大阪府警察の案内でも、上と同じ金額が載っています。
出典:警察庁「オンライン更新時講習」、警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」、警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」、大阪府警察「運転免許更新手続」(2026年10月確認)
受講後に会場で行う手続き
オンライン講習を受けただけでは、更新は終わりません。視力検査や写真撮影などのため、運転免許センター・運転免許試験場や一部の警察署等へ行きます。
行ける場所、開いている時間、予約の方法は、都道府県警察によって違います。事前に住所地の都道府県警察の案内を確認してください。
例として、警視庁は次のように案内しています。
- 会場での手続きにはWEB予約が必要
- 窓口で、オンライン講習を受けたことを職員に伝える
- マイナポータルにログインできる端末とマイナ免許証を持参するのが望ましい
- 受講が確認できない場合は、対面の講習を受けることになる
なお、受講後に引っ越して住所の都道府県が変わっても、受け直す必要はありません。新しい住所地の運転免許センター等で手続きをします。
出典:警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」、警視庁「オンライン更新時講習」(2026年10月確認)
オンライン講習を受けられない人
次に当てはまる人は、オンライン講習を受けられません。従来どおり、会場で講習を受けます。
- マイナ免許証を持っていない人
- 講習区分が違反運転者講習・初回更新者講習の人
- 70歳以上で高齢者講習を受けなければならない人
- 免許の効力が停止・仮停止されている人(その期間中)
警視庁はこのほか、日本国外からは受講できないこと、顔画像の撮影・保存に同意しない場合は受講できないことも案内しています。本人以外が受講するのは不正で、更新できず、罰せられることもあるとしています。
出典:警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」、警視庁「オンライン更新時講習」(2026年10月確認)
よくある質問
- 住んでいる都道府県に関係なく受けられますか?
-
受けられます。警察庁は、住所地の都道府県に関係なく受講できると案内しています。
- 署名用電子証明書の期限が切れていても受講できますか?
-
マイナポータルとの連携が済んでいれば受講できます。この場合、利用者証明用電子証明書が有効である必要があります。
- 受講したら、すぐに会場へ行かないといけませんか?
-
すぐでなくてもかまいません。ただし、更新期間内に会場で手続きをする必要があります。警視庁は、受講したオンライン講習の有効期間を1年間と案内しています。
- 初めての更新でもオンラインで受けられますか?
-
受けられません。初回更新者講習はオンラインの対象外です。会場で2時間の講習を受けます。
出典:警察庁「よくある質問(免許更新時のオンライン講習)」、警視庁「オンライン更新時講習」(2026年10月確認)
まとめ
オンライン更新時講習は、マイナ免許証を持つ優良運転者・一般運転者が使える仕組みです。マイナポータルから24時間受講でき、講習手数料も200円に下がります。
一方で、マイナポータルとの連携は事前に必要です。受講後も、視力検査や写真撮影のために会場へ行きます。会場の場所や予約方法は都道府県で違うため、住所地の案内を確認してから動きましょう。
更新全体の期間・必要なもの・手数料は運転免許の更新|期間・必要なもの・手数料にまとめています。近くの警察署で手続きできるかは警察署で免許更新できる人の条件【全国47都道府県まとめ】、会場の受付時間は全国の運転免許センターの受付時間で確認できます。
