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「大型トラックに乗る仕事がしたい」「会社から大型免許を取ってほしいと言われた」という人向けに、大型免許の取得条件・費用・期間・取り方を、警察の公式情報と実在する教習所の料金表をもとにまとめました。19歳・普通免許1年で受験できる「受験資格特例教習」や、2027年4月に予定されている大型のAT限定導入も扱います。
この記事の数字は2026年10月6日時点で確認したもので、税込です。料金は教習所ごとに改定されるため、申し込み前に必ず各教習所の最新の料金表を確認してください。
この記事の結論
- 大型免許の受験資格は原則21歳以上・普通免許等の経歴3年以上。特例教習を受ければ19歳以上・経歴1年以上で受験できる
- 普通免許(MT)からの教習は学科1時限+技能30時限。全国5校の料金は約36.9万〜49.2万円
- 中型免許(限定なし)を持っていれば技能14時限で済み、同じ5校で約20.9万〜27.9万円まで下がる
- 合宿なら普通MT所持で最短13日〜、料金の目安は30〜40万円台(合宿免許ナビ)
- 大型のAT限定免許は2027年4月1日導入予定。現時点で取れるのは限定なし(MT)の大型免許のみ
大型免許とは?運転できる車と中型・準中型との違い
大型免許(大型自動車第一種免許)は、車両総重量11トン以上、最大積載量6.5トン以上、乗車定員30人以上のいずれかに当たる「大型自動車」を運転するための免許です。大型免許があれば、大型自動車に加えて中型・準中型・普通自動車、小型特殊自動車、原付も運転できます。
| 車両区分 | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
|---|---|---|---|
| 大型自動車 | 11トン以上 | 6.5トン以上 | 30人以上 |
| 中型自動車 | 7.5トン以上11トン未満 | 4.5トン以上6.5トン未満 | 11人以上29人以下 |
| 準中型自動車 | 3.5トン以上7.5トン未満 | 2トン以上4.5トン未満 | 10人以下 |
出典:大阪府警察「準中型自動車、準中型免許について」、大阪府警察「免許の種類と運転できる自動車など」(2026年10月6日確認)
注意したいのは、大型免許は「第一種」の免許だという点です。大型バスを運転できても、乗合バスや観光バスでお客さんを乗せて運賃をもらう運転には大型二種免許が必要です。バス運転手を目指す場合は大型二種免許の取り方を参照してください。
また、大型免許を持っていても、車両総重量750kgを超えるトレーラーを引く場合は別に牽引免許が必要です。ショベルローダーなどの大型特殊自動車も大型免許では運転できず、大型特殊免許が別に必要です。
大型免許の取得条件|年齢・経験年数・視力
警視庁の「受験資格」ページによると、大型免許(第一種)の受験資格は次のとおりです。
- 年齢:21歳以上
- 経歴:中型・準中型・普通・大型特殊免許のいずれかを受けていた期間が通算3年以上
- 試験場で直接受ける場合:大型仮免許を受け、3か月以内に5日以上の路上練習をしていること
適性試験の基準も普通免許より厳しくなります。警視庁の合格基準では、大型免許は両眼で0.8以上かつ片眼それぞれ0.5以上の視力に加え、三桿法の奥行知覚検査器で平均誤差2cm以下の深視力が必要です。普通免許の視力基準(両眼0.7以上・片眼0.3以上)より高いので、眼鏡やコンタクトの度数に不安がある人は入校前に確認しておきましょう。
出典:警視庁「受験資格」、警視庁「路上練習申告書について」、警視庁「適性試験の合格基準」(2026年10月6日確認)

19歳・経験1年でも取れる「受験資格特例教習」
2022年(令和4年)5月13日から、大型免許・中型免許・第二種免許に受験資格の特例ができました。指定教習所などで受験資格特例教習を修了すれば、19歳以上かつ普通免許等の経歴が通算1年以上で大型免許を受験できます。
警察庁の説明では、特例教習は年齢要件の特例が「7時限以上」、経験年数要件の特例が「29時限以上」です。合宿免許ナビの解説では、19〜20歳で経歴1〜3年未満の人が受ける「年齢・経験課程」は技能31時限・学科5時限の合計36時限とされています。この特例教習は大型免許の教習とは別に受けるもので、その分の費用と日数が上乗せになります。特例教習の料金は教習所ごとに異なるため、実施している教習所に直接確認してください。
特例で取得した場合は、本来の年齢(大型は21歳)に達するまでが「若年運転者期間」になります。この期間中に違反点数が累積3点以上になると「若年運転者講習」(9時間)の受講が義務になり、受けなかった場合や、受講後にさらに3点以上になった場合は免許が取り消されます。警視庁の案内では、若年運転者講習の手数料は24,400円です。
出典:警察庁「第二種免許等の受験資格の見直しについて」、警視庁「若年運転者講習」、合宿免許ナビ「受験資格特例教習について」(2026年10月6日確認)
大型免許の取り方は3つ|通学・合宿・試験場での直接受験
| 取り方 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 通学(指定教習所) | 仕事を続けながら通える。卒業すると試験場の技能試験が免除 | 平日夜・休日に少しずつ進めたい人 |
| 合宿免許 | 宿泊しながら短期間で集中して教習。普通MT所持で最短13日〜 | まとまった休みが取れる人、早く取りたい人 |
| 試験場で直接受験 | 仮免許・路上練習5日以上が必要で、技能試験の難度が高い | 大型車の運転経験が豊富な人 |
現実的なのは通学か合宿です。指定教習所を卒業すると試験場での技能試験が免除され、住所地の都道府県の運転免許試験場(センター)で適性試験を受けて免許が交付されます。都道府県の手数料は政令で定める標準額をもとに決められており、警視庁の場合、教習所卒業者が試験場で払う手数料は受験料1,650円+免許証交付料2,350円で計4,000円です。
出典:警視庁「大型免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)」(2026年10月6日確認)
直接受験(いわゆる一発試験)は、大型仮免許を取ったうえで、大型自動車での路上練習を3か月以内に5日以上行う必要があります。練習用の大型車と同乗者を自分で用意しなければならず、技能試験も一発で合格するのは簡単ではないため、個人でこのルートを選ぶのはかなり大変です。警視庁の場合、直接受験の手数料は受験料3,900円・試験車使用料3,000円・免許証交付料2,350円の計9,250円で、合格後に取得時講習(24,150円)も必要です。受験料と試験車使用料は受験のたびにかかります。
出典:警視庁「大型免許試験(直接試験場で受験される方)」(2026年10月6日確認)
大型免許の費用|全国の教習所の料金表
大型免許の費用は「今どの免許を持っているか」で大きく変わります。まず、所持免許ごとの教習時限数です。時限数は教習所が違っても同じで、手稲自動車学校(札幌市)の料金表では次のとおりです。
| 現在の免許 | 学科 | 技能 |
|---|---|---|
| 中型(限定なし) | 0 | 14 |
| 中型(8t限定・MT) | 0 | 20 |
| 準中型(限定なし) | 0 | 23 |
| 準中型(5t限定・MT) | 1 | 26 |
| 普通(MT) | 1 | 30 |
| 普通(AT限定) | 1 | 34 |
出典:手稲自動車学校「大型自動車免許」(2026年10月6日確認)
料金は教習所で差があります。北海道・関東・中部・近畿・九州の指定教習所5校の公式料金表を並べました。
| 教習所(所在地) | 普通(MT) | 準中型 | 中型(8t限定) | 中型 |
|---|---|---|---|---|
| 手稲自動車学校(札幌市) | 383,000円 | 307,000円 | 275,700円 | 213,000円 |
| 伊勢原自動車学校(神奈川県伊勢原市) | 434,500円 | 362,560円 | 332,860円 | 273,460円 |
| 関原自動車学校(新潟県長岡市) | 492,250円 | 398,200円 | 358,600円 | 279,400円 |
| 東播自動車教習所(兵庫県播磨町) | 369,050円 | 298,100円 | 268,400円 | 209,000円 |
| 八幡自動車学校(北九州市) | 414,520円 | 335,100円 | 302,100円 | 236,100円 |
出典:手稲自動車学校「大型自動車免許」、伊勢原自動車学校「大型一種」、関原自動車学校「教習料金」、東播自動車教習所「大型自動車」、八幡自動車学校「大型免許・その他」(2026年10月6日確認)。伊勢原・関原は普通・中型8t限定所持などの場合に仮免許の手数料2,900円、東播は仮免手数料2,850円が別途。東播はデータイム、八幡はデイタイム料金。関原は12〜2月入校の冬季料金が別途。

普通免許(MT)からの料金は5校で約36.9万〜49.2万円、中型免許(限定なし)からは約20.9万〜27.9万円です。同じ教習所でも、普通免許(MT)からと中型免許(限定なし)からでは15万円以上の差があります。仕事でまず中型を取ってから大型にステップアップするか、最初から大型を目指すかは、勤務先の車両や将来の仕事内容で判断するとよいでしょう。中型からの費用は中型免許の取り方で詳しく比較しています。
合宿免許の場合、合宿免許ナビの大型ページでは、料金の目安を普通車MT所持で30〜40万円台、普通車AT所持で35〜45万円台としています。宿泊費・食費込みの価格帯であることが多い一方、交通費や時期(繁忙期)で変わる点には注意してください。
出典:合宿免許ナビ「大型免許 合宿」(2026年10月6日確認)
合宿免許は予約サイトでプランを比較して選ぼう
- 泊まり込みで教習を受けるので、短期間での卒業を目指せる
- 予約サイトなら、複数の教習所の料金・日程・宿泊プランを比べて申し込める
- 春休み・夏休みは早めに埋まるので、日程だけでも先にチェック
全国49校・普通自動車専門の合宿免許予約サイト
合宿免許の予約サイト
大型免許の取得期間|教習時限と最短日数
技能教習は1日に受けられる時限数に上限があるため、時限数がそのまま期間の目安になります。合宿免許ナビが示す合宿の最短日数は次のとおりです。
| 現在の免許 | 技能時限 | 合宿の最短日数 |
|---|---|---|
| 普通車MT | 30時限 | 13日〜 |
| 普通車AT | 34時限 | 15日〜 |
| 中型8t限定MT | 20時限 | 10日〜 |
| 中型MT | 14時限 | 8日〜 |
出典:合宿免許ナビ「大型免許 合宿」、手稲自動車学校「大型自動車免許」(2026年10月6日確認)
通学の場合は、予約の取りやすさや自分が通える頻度で期間が大きく変わります。週末だけ通うなら、普通免許からでも数か月単位で見ておくのが無難です。予約が混み合う時期の対策は教習所の予約が取れないときの対処法にまとめています。合宿の日数の考え方は合宿免許は何日かかる?も参考になります。
入校から免許交付までの流れ
指定教習所で取る場合の流れは次のとおりです。
- 入校・適性検査:視力・深視力などを確認。ここで基準に届かないと入校できないこともある
- 第一段階:教習所内のコースで大型車の基本操作、車両感覚、方向変換、鋭角コースなどを練習
- 修了検定・仮免許:合格すると大型仮免許が交付される
- 第二段階:路上教習。大型車での交差点の右左折、車線変更などを練習
- 卒業検定:合格すると卒業証明書が発行される
- 試験場で適性試験・免許交付:住所地の都道府県の運転免許試験場(センター)で受ける。普通免許を持っていれば学科試験はない

受付の場所・曜日・時間は都道府県で異なります。たとえば警視庁は府中・鮫洲・江東の各試験場で、平日の8時30分〜16時に受け付けており、持ち物は運転免許証、申請用写真(縦3cm×横2.4cm)、卒業証明書などです。卒業証明書には有効期限があるので、卒業後は早めに住所地の試験場へ行きましょう。
出典:警視庁「大型免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)」(2026年10月6日確認)
大型免許の費用を抑える方法
大型免許は数十万円かかるため、次のような制度や選択肢を確認しておく価値があります。
- 教育訓練給付制度:雇用保険の加入期間などの条件を満たすと、対象講座の受講費用の一部が支給される。指定講座かどうかは教習所ごとに違い、厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で探せる
- 会社の取得支援:運送会社やバス会社には、入社後の免許取得費用を負担する制度を設けているところがある
- 中型免許を先に取る:仕事で中型を使うなら、中型→大型と段階的に取ると1回あたりの負担が小さくなる
- 合宿の閑散期を狙う:合宿は時期によって料金が変わる
給付金や自治体の補助金については、条件・金額を大型免許の補助金・給付金まとめで詳しく解説しています。合宿で取る場合の教習所選びは大型免許を合宿で取るにはを参考にしてください。
出典:厚生労働省「教育訓練給付金」(2026年10月6日確認)
2027年4月から大型にもAT限定が導入予定
警察庁は、大型免許・中型免許・準中型免許・大型二種・中型二種にAT限定免許を導入する方針を示しています。施行日は免許の種類ごとに異なり、中型・準中型・中型二種が2026年4月1日、大型が2027年4月1日、大型二種が2027年10月1日です。
つまり2026年10月時点では、大型免許のAT限定はまだ取れません。普通免許がAT限定の人も大型免許の教習は受けられますが、手稲自動車学校の料金表のとおり技能時限が4時限多くなります(普通MT所持30時限、普通AT所持34時限)。AT限定の大型免許が導入された後の教習時限や料金は、各教習所の発表を待つ必要があります。
出典:警察庁「AT大型免許等の導入及びMT免許の技能試験等の方法の見直しについて」(2026年10月6日確認)
仕事で大型・中型免許が必要なら「大型・中型免許合宿」(遠鉄自動車学校グループ)
- 大型・中型・準中型・けん引・大型特殊・二種に対応(静岡県内6校)
- 中型免許を持っていれば、大型免許は約8日(公式サイトの案内)
- 朝・昼・夕の食事込み。交通費は新幹線自由席の範囲で支給
- 大型・中型などは一般教育訓練給付金の対象講座あり(条件あり)
よくある質問
Q. 普通免許を取ってすぐに大型免許は取れますか?
原則として取れません。大型免許には21歳以上・普通免許等の経歴3年以上が必要です。ただし、受験資格特例教習を修了すれば19歳以上・経歴1年以上で受験できます。
Q. 普通免許がAT限定でも大型免許の教習は受けられますか?
受けられます。手稲自動車学校(札幌市)では普通AT限定からの大型は学科1時限・技能34時限(422,600円)で、MT所持より技能が4時限多い設定です。大型のAT限定免許は2027年4月1日に導入予定のため、それまでに取る大型免許は限定なしになります。
Q. 大型免許があれば大型バスの運転手になれますか?
大型免許だけでは、乗客を乗せて運賃をもらう路線バス・観光バスの運転はできません。旅客運送には大型二種免許が必要です。
Q. 大型免許の費用は中型免許を持っていると安くなりますか?
安くなります。手稲自動車学校(札幌市)の場合、普通(MT)からは383,000円、中型(限定なし)からは213,000円です。全国5校の例では、普通(MT)から約36.9万〜49.2万円、中型からは約20.9万〜27.9万円でした。
まとめ
大型免許は原則21歳以上・経歴3年以上で受験でき、特例教習を使えば19歳・経歴1年から挑戦できます。費用は持っている免許で大きく変わり、全国5校の教習所の例では普通MTから約36.9万〜49.2万円、中型からなら約20.9万〜27.9万円です。早く取りたいなら合宿(普通MT所持で最短13日〜)、仕事を続けながらなら通学が向いています。費用負担を減らしたい人は大型免許の補助金・給付金まとめを、合宿で取りたい人は大型免許を合宿で取るにはをあわせて読んでください。バスやトレーラーまで視野に入れるなら、大型二種免許や牽引免許の記事も参考になります。
合宿免許は予約サイトでプランを比較して選ぼう
- 泊まり込みで教習を受けるので、短期間での卒業を目指せる
- 予約サイトなら、複数の教習所の料金・日程・宿泊プランを比べて申し込める
- 春休み・夏休みは早めに埋まるので、日程だけでも先にチェック
全国49校・普通自動車専門の合宿免許予約サイト
合宿免許の予約サイト
