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これから普通自動車免許を取る人に向けて、教習所への申し込みから、免許センターで免許証を受け取るまでの流れを、全ステップに分けて解説します。指定自動車教習所(公認教習所)に通って取る、最も一般的なルートが対象です。
必要書類や試験の内容、本免試験を受ける場所・手数料も、警察と教習所の公式情報をもとにまとめました。数字は2026年10月6日時点で確認したもので、税込です(警察の手数料は非課税)。
この記事の結論
- 流れは「入校→第一段階→修了検定・仮免→第二段階→卒業検定→免許センターで本免学科→交付」の7ステップ
- 最低教習時限はAT技能31時限・学科26時限(MTは技能34時限)。教習は入校から9か月以内に修了が必要
- 仮免許は試験を受けた日から6か月有効、卒業後の技能試験免除は卒業検定から1年以内
- 本免は住所地の都道府県の運転免許試験場(センター)で受験。普通免許の手数料は免許証のみで合計4,250円(警視庁の例)
- 本免学科は文章90問+イラスト5問で90点以上が合格。2026年4月から17歳6か月で受験可能(交付は18歳から)
運転免許取得までの流れ|全体像は7ステップ
普通自動車免許を取る方法には、教習所に通わず免許センターで直接試験を受ける「一発試験」もありますが、ほとんどの人は指定自動車教習所に入校します。指定自動車教習所を卒業すると、免許センターでの技能試験が免除され、学科試験(と適性試験)だけで免許を取得できるからです。
全体の流れは次の7ステップです。
- 教習所選び・入校手続き(必要書類の準備、適性検査)
- 第一段階(教習所内のコースで基本操作を学ぶ)
- 修了検定・仮免許学科試験(合格すると仮免許が交付される)
- 第二段階(仮免許で路上教習)
- 卒業検定(合格すると卒業証明書が交付される)
- 免許センターで本免試験(適性試験・学科試験)
- 運転免許証の交付
ステップ1〜5は教習所の中、ステップ6〜7は住所地の都道府県の免許センター(運転免許試験場)で行います。順に詳しく見ていきましょう。

ステップ1:教習所選びと入校手続き(必要書類・入校資格)
まずは通う教習所と、AT(オートマ限定)かMTかを決めます。教習所によって入校日や入校時間が決まっているので、公式サイトで確認して申し込みます。
入校に必要なもの
入校時に必要な書類は教習所によって異なるため、通う教習所の入校案内で確認してください。そのうえで押さえておきたいのが住民票です。卒業後の本免試験では、警視庁の案内で次のものが必要とされており、入校時にも本籍記載の住民票を求める教習所があります。
- 住民票の写し:本籍が記載されたもの(コピー不可、交付日から6か月以内)
- 本人確認書類(マイナンバーカード、パスポートなど)
- 申請用写真(縦3cm×横2.4cm、6か月以内に撮影)
- すでに免許を持っている場合は運転免許証
住民票は、仮免許や本免試験でも本籍記載のものが必要になります。マイナンバーは記載不要なので、「本籍あり・マイナンバーなし」で取得しておくと安心です。
出典:警視庁 普通免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)(2026年10月6日確認)
入校資格(適性検査)
入校時には視力などの適性検査があります。警視庁が案内している普通免許の適性試験の合格基準は次のとおりで、教習所の入校資格も同じ水準で案内されています(新小岩自動車学校の例)。
| 項目 | 基準 |
|---|---|
| 視力 | 両眼で0.7以上、かつ片眼でそれぞれ0.3以上(眼鏡・コンタクト可) |
| 色彩識別 | 赤・青・黄色の識別ができること |
| 聴力 | 10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえること(補聴器可) |
| 年齢 | 教習所により異なる(例:新小岩自動車学校は18歳以上、17歳4か月から申し込み可) |
出典:警視庁 適性試験の合格基準/新小岩自動車学校 教習料金:普通車(2026年10月6日確認)
片眼の視力が0.3未満でも、もう片方が0.7以上で視野が左右150度以上あれば認められる場合があります。視力に不安がある人は、入校前に眼鏡を合わせておきましょう。
ステップ2:第一段階(教習所内のコースで基本を学ぶ)
入校すると、まず第一段階が始まります。技能教習は教習所内のコースで行い、発進・停止、カーブ、坂道、交差点の通行など基本操作と基本走行を身につけます。学科教習では、信号や標識、交通ルールなど運転者の基本を学びます。
| 区分 | 第一段階 | 第二段階 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 技能教習(AT) | 12時限 | 19時限 | 31時限 |
| 技能教習(MT) | 15時限 | 19時限 | 34時限 |
| 学科教習 | 10時限 | 16時限 | 26時限 |
出典:東播自動車教習所 普通自動車免許/免許合宿.jp 車種別・教習時限表(2026年10月6日確認)。免許なし・原付免許所持の場合の最低時限。
MTの教習方法は2025年4月に見直されており、「AT31時限+MT4時限」のように案内している教習所もあります。MTの時限数は入校前に教習所へ確認してください。
第一段階の技能教習は、道路交通法施行規則により1日2時限までと決められています。ATの場合は最短でも6日かかる計算です。
第一段階の終盤には、学科の理解度を確認する「効果測定」を行う教習所が多く、技能では担当指導員の「見極め」で合格すると、次の修了検定に進めます。
ステップ3:修了検定と仮免許学科試験(仮免許の交付)
第一段階の最後に受けるのが、修了検定(技能)と仮免許の学科試験です。指定自動車教習所の場合、どちらも教習所内で受けられます。
- 修了検定:教習所内のコースで、検定員が運転をチェックします
- 仮免許学科試験:50問出題、1問1点で45点以上が合格
出典:神奈川県警察 普通免許の手続(2026年10月6日確認)
合格すると仮運転免許証が交付され、路上で練習できるようになります。仮免許の受験時には公安委員会に納める手数料がかかり、たとえば新小岩自動車学校(東京都)は教習料金とは別に仮免申請交付料2,900円(非課税)と案内しています。金額や、教習料金に含まれるかどうかは都道府県・教習所で異なります。
出典:新小岩自動車学校 教習料金:普通車(2026年10月6日確認)
注意したいのは有効期間です。道路交通法第87条により、仮免許の有効期間は仮免許試験を受けた日から6か月です。第二段階はこの期間内に終える必要があります。
また2026年(令和8年)4月1日から、普通免許と準中型免許の仮免許を取得できる年齢と、運転免許試験を受験できる年齢が18歳から17歳6か月に引き下げられました。高校生でも在学中に仮免許・本免試験まで進めます(免許証の交付は18歳以降)。
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ステップ4・5:第二段階と卒業検定(卒業証明書の交付)
第二段階では、仮免許で一般道路に出て路上教習を受けます。技能教習は19時限、学科教習は16時限が最低時限です。技能教習は1日3時限まで受けられます。
第二段階では、交通の流れに合わせた走行、進路変更、駐車、自主経路設定(自分でルートを決めて走る教習)などを学びます。学科では、危険予測や応急救護などを扱います。
すべての教習と見極めを終えると、卒業検定です。路上コースと所内コース(方向変換や縦列駐車など)で運転技能を確認され、合格すると卒業証明書が交付されます。
この卒業証明書が、免許センターで技能試験を免除してもらうための書類になります。道路交通法第97条の2により、技能試験が免除されるのは卒業証明書に係る技能検定(卒業検定)を受けた日から1年以内です。1年を過ぎると技能試験の免除が受けられなくなるので、卒業したら早めに免許センターに行きましょう。
なお、教習全体は道路交通法施行規則により入校から9か月以内に修了する必要があります。仮免許の6か月と合わせて、2つの期限を意識して通うことが大切です。
ステップ6:免許センターで本免試験
卒業したら、住民票のある都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)で本免試験(適性試験・学科試験)を受けます。合宿免許で遠方の教習所を卒業した場合も、受験するのは住所地の都道府県です。
受験場所と受付
受験できる試験場、受付の曜日・時間、事前予約の要否は都道府県で異なります。たとえば警視庁(東京都)では、教習所卒業者の普通免許は府中・鮫洲などの運転免許試験場で平日のみ受け付けており、予約完了時のQRコードまたは受付番号を持参する形です。午前受験は8時、午後受験は11時の集合です。
東京都のように受付が平日のみの場合は、受験のために平日に1日空ける必要があります。住所地の都道府県警察のサイトで、試験場の場所と受付日、予約方法を確認しておきましょう。
持ち物と手数料
- 卒業証明書
- 住民票の写し(本籍記載、コピー不可、交付日から6か月以内)
- 本人確認書類(マイナンバーカード、パスポートなど)
- 申請用写真1枚(縦3cm×横2.4cm、6か月以内に撮影)
- 仮免許証、すでに持っている運転免許証
| 受け取り方 | 受験料 | 交付料 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 免許証のみ | 1,900円 | 2,350円 | 4,250円 |
| マイナ免許証のみ | 1,900円 | 1,550円 | 3,450円 |
| 免許証+マイナ免許証 | 1,900円 | 2,450円 | 4,350円 |
出典:警視庁 普通免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)/警視庁 マイナ免許証に伴う手数料改定/埼玉県警察 普通免許を受験される方(指定自動車教習所を卒業された方)(2026年10月6日確認)。持ち物は警視庁の例。
2025年3月24日から、運転免許証とマイナンバーカードを一体化した「マイナ免許証」も選べるようになりました。警視庁・埼玉県警察の案内では、手数料は上の表のとおり受け取り方で変わります。
本免学科試験の内容
普通免許の学科試験は、文章問題90問とイラスト問題5問が出題されます。文章問題は各1点、イラスト問題は各2点(1つのイラストにつき3問出題され、すべて正解した場合のみ得点)で、90点以上が合格です。
出典:神奈川県警察 普通免許の手続(2026年10月6日確認)

ステップ7:運転免許証の交付
学科試験に合格すると、合格者講習、写真撮影を経て、その日のうちに運転免許証が交付されます。交付の時刻は試験場や受験者数によって変わるので、当日は夕方まで時間に余裕を持っておきましょう。
大型特殊免許や自動二輪免許など、ほかの第一種免許をすでに持っている人は学科試験が免除され、適性試験だけで交付を受けられます(警視庁では学科試験免除者の適性試験の受付は8時30分〜16時)。
17歳6か月以上18歳未満で本免試験に合格した場合は、18歳の誕生日以降に交付を受けます。警視庁の案内では、交付を受けられる期間は適性試験を受けた日から1年間とされています。
免許証を受け取った後、普通免許を受けていた期間が通算1年に達するまでは、車の前後に初心者マーク(初心運転者標識)を付けて運転する必要があります(道路交通法第71条の5)。
流れの中でつまずきやすいポイント
全体の流れを踏まえて、よくあるつまずきどころをまとめます。
- 住民票の種類を間違える:本籍記載が必要で、マイナンバーは不要。コピーは不可です
- 予約が取れず仮免許の期限が迫る:仮免許は6か月で失効します。繁忙期(2〜3月・8〜9月)は特に計画的に
- 卒業後に本免試験を後回しにする:技能試験免除は卒業検定から1年以内。記憶が新しいうちに受験を
- 平日に休めない:本免の受付が平日のみの都道府県もある(東京都は平日のみ)。卒業日が決まったら早めに休みの調整を
流れ全体にかかる期間の目安は運転免許の取得期間の平均、とにかく早く取りたい人は免許を最短で取る方法で解説しています。
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よくある質問
Q. 教習所の申し込みに必要なものは何ですか?
教習所によって異なりますが、本籍記載の住民票(マイナンバーは不要)や本人確認書類、免許を持っている人は免許証などです。写真の扱いや本人確認書類は教習所によって異なるので、入校前に公式サイトで確認してください。
Q. 仮免許の試験はどこで受けますか?
指定自動車教習所に通っている場合、修了検定と仮免許学科試験は教習所内で受けられます。学科試験は50問で45点以上が合格です。
Q. 本免試験はどこで受けますか?
住民票のある都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)で受けます。受験できる試験場や受付日、予約の要否は都道府県で異なり、たとえば東京都では府中・鮫洲などの試験場で平日のみ受け付けています。合宿で遠方の教習所を卒業した場合も、住所地の都道府県で受験します。
Q. 卒業してから本免試験まで、どれくらい猶予がありますか?
技能試験が免除されるのは、卒業検定を受けた日から1年以内です。1年を過ぎると免許センターで技能試験も受ける必要があります。
Q. 免許証はその日にもらえますか?
学科試験に合格すれば当日交付されます。交付の時刻は試験場や受験者数で変わります。18歳未満で合格した場合は18歳の誕生日以降の交付になります。
まとめ
運転免許取得までの流れは、入校から第一段階・仮免許・第二段階・卒業検定を経て、免許センターで本免学科試験を受けて交付、という7ステップです。途中には教習期限9か月、仮免許6か月、技能試験免除1年という3つの期限があるので、スケジュールを逆算して進めましょう。本免は住所地の都道府県の運転免許試験場で受け、受付日や予約の要否は都道府県で異なるので事前に確認しておきましょう。通学と合宿のどちらで進めるか迷う人は合宿免許と通学はどっちがいい?、合宿の日数は合宿免許は何日かかる?、準備物は合宿免許の持ち物、免許の基本は普通自動車免許の取り方も参考にしてください。
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