運転免許の更新は、運転免許センター(試験場)だけでなく、警察署でできる場合があります。ただし、警察署で更新できる人の条件や、受け付けている警察署は都道府県ごとに大きく違います。この記事では、全国47都道府県について、警察署で更新できる人と受付窓口、新しい免許証の受け取り方(即日交付・後日交付)を一覧にまとめました。
各都道府県警察の公式サイトの情報(2026年10月16日確認)をもとにしています。受付する警察署や受付時間は変わることがあるので、出かける前に住所地の都道府県警察の案内を確認してください。
- 47都道府県のうち42都道府県で、警察署(または分庁舎・交番など)で免許更新ができる。福井県・岐阜県・鳥取県・徳島県・沖縄県は、公式の更新案内に警察署での受付の記載がない
- 優良運転者(ゴールド免許)と、高齢者講習を受けた70歳以上の人は、警察署で更新できる都道府県が多い。違反運転者・初回更新者は、運転免許センターなどでしか更新できない都道府県がある
- すべての警察署で受け付けているとは限らない。都市部の警察署や、運転免許センターに近い警察署は受け付けていないことがある
- 警察署は後日交付(新しい免許証を後日受け取りに行く方式)のところが多く、即日交付は一部の都道府県・警察署に限られる
警察署で免許更新できるのはどんな人?

警察署で更新できる人の条件は、都道府県ごとに決められています。大きく分けると、次の3つの型があります。
- 講習区分で限る型:優良運転者と、高齢者講習を受けた70歳以上の人だけが警察署で更新できる。東京都の指定警察署、埼玉県、愛知県などがこの型です。
- 住所地で限る型:住所地を管轄する警察署なら更新できる。北海道、福島県、広島県、香川県などは、住所地の警察署で手続きすることが条件になっています。
- 全区分を受け付ける型:違反運転者・初回更新者も含めて警察署で更新できる。茨城県、大阪府、熊本県、大分県などがこの型です。
実際には、この3つを組み合わせている都道府県がほとんどです。たとえば千葉県は、優良運転者は県内どの警察署でも、一般運転者は住所地の警察署で、違反運転者・初回更新者は9つの警察署の管内に住む人だけが警察署で更新できます。自分の講習区分は、更新のお知らせはがきで確認できます。
都道府県別|警察署で更新できる人と受付窓口の一覧

都道府県名をクリックすると、受付している警察署の一覧、受付時間、交付日、注意点を詳しくまとめたページを開けます。「公式に記載なし」は、公式サイトで確認できなかった項目です。
北海道・東北
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 全区分(住所地の警察署。優良は方面本部の管内なら住所地以外の署も可) | 42署(試験場がある16署を除く) | 後日(約40日) |
| 青森県 | 優良・一般講習の人、高齢者講習を受けた人 | 3署(五所川原・十和田・三沢) | 後日 |
| 岩手県 | 優良講習の人、高齢者講習・オンライン講習などを受けた人 | 9署 | 公式に記載なし |
| 宮城県 | 全区分 | 2署(気仙沼・南三陸) | 公式に記載なし |
| 秋田県 | 区分を限る記載なし | 11署+交番3か所(秋田市内の3署を除く) | 公式に明記なし |
| 山形県 | 優良は県内どの署でも、一般・違反・初回は住所地の署 | 9署 | 後日 |
| 福島県 | 住所地の署・分庁舎(優良は県内どの窓口でも) | 18署+分庁舎7か所 | 後日 |
関東
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 茨城県 | 全区分 | 27署 | 優良・一般・高齢は即日、違反・初回は後日 |
| 栃木県 | 優良は全署、一般・違反などは住所地の署 | 18署 | 公式に記載なし |
| 群馬県 | 優良・一般・高齢者講習を受けた人(違反・初回は後日講習) | 地区窓口15か所+分庁舎5か所(警察署は高崎北・渋川) | 窓口により即日・後日 |
| 埼玉県 | 優良・一般・高齢者講習を受けた人 | 38署(鴻巣署を除く) | 公式に記載なし |
| 千葉県 | 優良は全署、一般は住所地の署、違反・初回は9署の管内に住む人 | 39署+白井分庁舎+幹部交番 | 原則後日 |
| 東京都 | 優良・高齢者講習等を終えた人(島部の5署は全区分) | 指定12署+島部5署 | 公式に記載なし(大島署は後日) |
| 神奈川県 | 原則全区分(横浜市内の署は違反・初回不可など例外あり) | 53署(横浜水上署を除く) | 即日交付6署、ほかは後日など |
北陸・甲信越
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 新潟県 | 優良は8署、高齢者講習を受けた人は18署など。一般は住所地の署。違反・初回は不可 | 区分により異なる | 一般は後日 |
| 富山県 | 70歳以上(高齢者区分)のみ | 12署(富山中央・高岡を除く) | 公式に記載なし |
| 石川県 | 優良・高齢者など(一般は指定曜日、違反・初回は能登の4か所のみ) | 10か所 | 後日(約3週間) |
| 福井県 | 警察署での受付の案内なし | ―(運転者教育センター4か所) | ― |
| 山梨県 | 優良、高齢者講習を受けた人、オンライン講習を受けた一般など | 12署 | 後日(約1か月) |
| 長野県 | 区分を問わず手続き可(講習の受け方は署で異なる) | 19署+交番4か所 | 後日(約1か月。飯田署は一部即日) |
東海
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 岐阜県 | 警察署での受付の案内なし | ―(運転者講習センター6か所) | ― |
| 静岡県 | 優良・高齢者講習を受けた人(一般は9署+4分庁舎) | 27署+分庁舎4か所(浜北署を除く) | 警察署は即日、分庁舎は後日 |
| 愛知県 | 優良、オンライン講習を受けた一般、高齢者講習を受けた人 | 25署 | 23署は即日、西・港署は一部後日 |
| 三重県 | 住所地の署で区分を問わず(優良は県内どの署でも) | 18署(全署) | 公式に記載なし |
近畿
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 滋賀県 | 優良・一般・高齢者講習を受けた人 | 12署 | 後日(約3週間) |
| 京都府 | 一般の更新は9署+交番3か所、京都市内などの15署は70歳以上のみ | 24署+交番3か所(区分で異なる) | 後日 |
| 大阪府 | 全区分(完全予約制) | 59署 | 優良・一般は郵送か後日受取、違反・初回は後日 |
| 兵庫県 | 全区分(一般・違反・初回は住所地の署) | 20署+佐用警察センター | 後日 |
| 奈良県 | 優良・一般、各種講習を受けた人 | 11署+警察庁舎4か所 | 後日 |
| 和歌山県 | 区分を限る明記なし | 5署+分庁舎2か所 | 後日(約4週間) |
中国
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 鳥取県 | 警察署での受付の案内なし | ―(地区運転免許センター3か所) | ― |
| 島根県 | すべての更新予定者 | 10署+広域交番5か所 | 免許証は後日(約1か月)、マイナ免許証は即日 |
| 岡山県 | 優良・一般・高齢者講習を受けた人(違反・初回は14署) | 19署 | 後日 |
| 広島県 | 住所地を管轄する署で受付 | 16署 | 後日(約1か月) |
| 山口県 | 講習区分に関係なく | 12署 | 岩国・下関署は即日、ほかは約3週間後 |
四国
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 徳島県 | 警察署での受付の案内なし(出張更新あり) | ―(運転免許センター3か所) | ― |
| 香川県 | 三豊署・観音寺署の管内に住む人 | 2署 | 後日(おおむね4週間) |
| 愛媛県 | 全区分 | 12署+交番3か所 | 署と区分で異なる |
| 高知県 | 区分を限る記載なし | 9署+庁舎3か所 | 後日(約4週間) |
九州・沖縄
| 都道府県 | 警察署で更新できる人 | 受付窓口 | 交付 |
|---|---|---|---|
| 福岡県 | 管内に住む優良・一般(予約制)・高齢者講習を受けた人 | 7署+交番1か所 | 公式に記載なし |
| 佐賀県 | 管内に住む人、または県内に住む優良の人 | 4署+幹部派出所2か所 | 後日(3〜4週間) |
| 長崎県 | 署ごとに受け付ける区分が異なる | 19か所 | 即日の署と後日(約1か月)の署がある |
| 熊本県 | 全区分 | 17署+幹部交番1か所 | 後日(約4週間) |
| 大分県 | 全区分 | 15署(全署)+幹部交番2か所 | 後日(約3〜4週間) |
| 宮崎県 | 優良・一般・高齢者講習を受けた人 | 9署 | 後日 |
| 鹿児島県 | すべての更新対象者(奄美署は違反・初回の曜日限定) | 24署+幹部派出所5か所 | 署により異なる |
| 沖縄県 | 警察署での受付の案内なし | ―(センター・支所・離島の駐在所等) | ― |
出典:各都道府県警察の公式サイト(運転免許更新の案内ページ。各都道府県のページに出典を記載しています)(2026年10月16日確認)
警察署で更新するときの注意点

新しい免許証は後日受け取りになることが多い
警察署では、申請した日に新しい免許証を受け取れない「後日交付」のところが多くあります。後日交付の場合、指定された日に講習を受けたり、免許証を受け取ったりするために、もう一度警察署へ行く必要があります。受け取りまでの日数は、約3週間(滋賀県、山口県の一部の警察署など)、約1か月(山梨県、長野県、広島県など)、約40日(北海道)と、都道府県によって違います。
一方で、茨城県(優良・一般・高齢者)、静岡県の警察署、愛知県の23署、山口県の岩国・下関署などは即日交付です。すぐに新しい免許証がほしい人は、運転免許センターでの更新もあわせて検討してください。
マイナ免許証の手続きができない警察署がある
青森県の3署、山口県の一般の警察署、和歌山県の警察署、兵庫県の警察署など、警察署ではマイナ免許証(マイナンバーカードと一体化した免許証)の手続きを扱っていない、または扱いが限られている都道府県があります。マイナ免許証にしたい人は、各都道府県のページで確認してください。
予約が必要な都道府県がある
東京都(完全予約制)、大阪府(完全予約制)、愛知県、静岡県、兵庫県(70歳未満はWeb予約)などは、警察署での更新にも予約が必要です。茨城県は、2026年12月1日から警察署での更新にも事前予約が必要になると案内しています。
日曜日に警察署で更新できるところは少ない
警察署の受付は、ほとんどが平日だけです。日曜日に更新したい場合は、日曜も受け付けている運転免許センターや試験場を利用します。宮城県の気仙沼警察署は、平日に加えて第2日曜日にも受付をしています。
各地の運転免許センターの受付時間は、全国の運転免許センターの受付時間で確認できます。
警察署で更新するときの持ち物と手数料

持ち物の基本は、運転免許証(マイナ免許証)と更新のお知らせはがきです。写真が必要かどうか、手数料の払い方(現金・キャッシュレス)は都道府県や警察署によって違います。秋田県の男鹿警察署・五城目警察署のように、キャッシュレス決済のみの警察署もあります。
手数料は、更新手数料と講習手数料の合計です。金額の目安や講習区分の決まり方は、運転免許の更新|期間・必要なもの・手数料で解説しています。写真の規格は免許更新の写真持ち込み、講習にかかる時間は免許更新の所要時間と講習時間を参考にしてください。
よくある質問
- 免許更新はどこの警察署でもいいですか?
-
都道府県によって違います。三重県や大分県のように「県内のどの警察署でも」と案内している県もあれば、一般・違反・初回の人は住所地を管轄する警察署に限る県(兵庫県、山形県など)や、受付する警察署が決まっている都県(東京都の指定警察署など)もあります。まず自分の都道府県のページで確認してください。
- ゴールド免許なら警察署で更新できますか?
-
警察署で更新できる都道府県の多くで、優良運転者(ゴールド免許)は対象になっています。ただし、福井県・岐阜県・鳥取県・徳島県・沖縄県は公式の更新案内に警察署での受付の記載がありません。また、受付している警察署は都道府県ごとに限られます。
- 初回更新や違反運転者でも警察署で更新できますか?
-
できる都道府県とできない都道府県があります。茨城県、大阪府、熊本県、大分県などは警察署でも受け付けています。東京都(島部を除く)、埼玉県、静岡県、愛知県、新潟県などは、違反運転者・初回更新者は警察署で更新できません。
- オンライン講習を受けたら警察署で手続きできますか?
-
オンライン講習を受けた人が警察署で手続きできるかも、都道府県によって違います。愛知県や山梨県はオンライン講習を受けた一般運転者も警察署で受け付けると案内していますが、青森県の十和田警察署は運転免許センターや試験場での手続きが必要としています。オンライン講習のしくみは免許更新のオンライン講習で解説しています。
まとめ
警察署で免許更新ができるかどうかは、住んでいる都道府県、講習区分、住所地で決まります。優良運転者と高齢者講習を受けた人は警察署で更新できることが多い一方、違反運転者・初回更新者は運転免許センターなどに限られる都道府県もあります。警察署は後日交付が多いので、受け取りの日程も考えて窓口を選びましょう。
更新のお知らせはがきをなくした場合は免許更新のハガキを無くした・来ないとき、更新期間を過ぎてしまった場合は免許更新の期限切れ・忘れたらを参考にしてください。
