運転免許の更新で「自分で撮った写真を免許証に使いたい」と考える人は多いです。ただ、写真を持ち込めるかどうかは、都道府県や窓口によって違います。規格に合わない写真は受け付けてもらえないこともあります。
この記事では、持ち込み写真の規格、持ち込める窓口と持ち込めない窓口、マイナ免許証との関係、警察署で写真を撮ってもらえるかを整理します。警察庁と都道府県警察の公式サイトの情報(2026年10月確認)をもとにしています。
- 持ち込み写真の規格は、縦3.0cm×横2.4cm、申請前6か月以内に撮影、無帽・正面・上三分身・無背景が基本です。
- 持ち込み写真で免許証を作れる窓口は都道府県によって違います。東京都や愛知県は運転免許試験場のみです。
- 愛知県は持参写真での作成に電話予約が必要です。手順も都道府県ごとに確認が必要です。
- 警察署で更新する場合は、申請用写真を自分で用意するのが基本です。署で撮影できる例もあります。
- マイナ免許証にも免許用の顔写真が記録されます。更新時の写真撮影のために窓口へ行く必要があります。
免許更新の持ち込み写真の規格

持ち込み写真の条件は、各都道府県警察がほぼ同じ内容で案内しています。ここでは警視庁の案内をもとにまとめます。
サイズは縦3.0cm×横2.4cm
写真の大きさは縦3cm×横2.4cmです。国外運転免許証を申請するときは縦4.5cm×横3.5cmになります。
撮影時期は申請前6か月以内
申請前6か月以内に撮影した写真が必要です。古い写真は使えません。
無帽・正面・上三分身・無背景
- 無帽であること(宗教上または医療上の理由がある場合を除きます)
- 顔が正面を向き、目線も正面であること
- 上三分身(胸から上)で撮影していること
- 背景がないこと(無背景)
警視庁は、写真専用紙以外に印刷したものは受け付けないとしています。また、不適当と判断された写真は受け付けられないことがあります。
出典:警視庁「申請用写真及び持参写真のご案内」(2026年10月確認)
受け付けられない写真の例
島根県警察は、不適当な写真の例を具体的に示しています。主なものは次のとおりです。
- 申請前6か月を超えて撮影したもの
- 背景があるもの、赤や黒など極端な原色の背景のもの
- 顔だけ、または上半身だけのもの
- マスクなどで顔が確認できないもの
- 加工・修正したもの
- 前髪が目にかかっているもの
- 眼鏡やサングラスで目が確認できないもの
- 色の強いカラーコンタクトレンズを使っているもの
- 現在の容姿と著しく異なるもの
- ぼやけている、汚れや傷があるもの
アプリでの加工や補正は「加工・修正したもの」に当たるおそれがあります。持ち込む写真は、加工していないものを選びましょう。
出典:島根県警察「持参写真による免許証の作成」(2026年10月確認)
写真を持ち込める窓口・持ち込めない窓口
持ち込み写真が使える窓口は、都道府県によって違います。公式サイトで確認できた例を紹介します。
東京都:運転免許試験場のみ
警視庁では、持参写真で手続きできるのは府中・鮫洲・江東の運転免許試験場だけです。手続きの種類も、更新・再交付・併記に限られます。免許証の作成に時間がかかるため、通常の更新より時間がかかると案内されています。
出典:警視庁「申請用写真及び持参写真のご案内」(2026年10月確認)
愛知県:運転免許試験場のみ・電話予約が必要
愛知県警察では、持参写真による免許作成は運転免許試験場のみです。事前に電話予約が必要です。写真の裏面に氏名と撮影年月日を書くことも求められています。写真はスキャナで読み込むため、画質や色合いが変わることがあるとしています。
出典:愛知県警察「運転免許証の写真について」(2026年10月確認)
島根県:センターは即日交付、ほかの窓口は後日交付
島根県警察では、受付で「持参した写真で免許証を作りたい」と申し出ます。運転免許センター(松江)は即日交付、それ以外の窓口は後日交付です。写真を持参しても手数料は変わりません。
出典:島根県警察「持参写真による免許証の作成」(2026年10月確認)
このように、同じ「写真の持ち込み」でも、使える窓口、予約の要否、交付日が違います。裏面への記入も、警視庁は不要、愛知県は必要と分かれています。更新する都道府県の警察サイトで、事前に確認してください。
警察署で写真を撮ってくれる?

警察署での更新は、申請用写真を自分で用意するのが基本です。ただし、警察署によっては撮影できる例もあります。
- 広島県警察:警察署での更新に「申請用写真1枚」が必要です。広島県運転免許センターと東部運転免許センターでは、写真の持参は不要です。センターでは持参した写真で作成することもできます。
- 山梨県警察の甲斐警察署:更新に免許用写真1枚が必要で、甲斐警察署でも撮影できると案内しています。
写真の規格は、広島県警察の案内でも縦3.0cm×横2.4cm、申請前6か月以内、無帽・正面・無背景・上三分身です。警察署で撮影できるかどうかは署ごとに違うため、利用する署の案内を確認しましょう。
出典:広島県警察「更新手続き案内」、山梨県警察「甲斐警察署/運転免許関係」(2026年10月確認)
マイナ免許証と写真の関係
2025年3月24日から、マイナンバーカードと運転免許証を一体化した「マイナ免許証」の運用が全国で始まっています。保有の方法は「マイナ免許証のみ」「マイナ免許証と免許証の両方」「免許証のみ」の3通りです。
マイナ免許証では、免許の情報がマイナンバーカードのICチップに記録されます。警察庁のよくある質問では、記録される情報に「免許用顔写真(モノクロ)」が含まれています。マイナンバーカードの券面には免許の情報は載りません。
警察庁は、マイナ免許証の人も、更新に必要な視力検査や写真撮影のために運転免許センターなどへ行く必要があるとしています。オンライン更新時講習を受けた場合も同じです。
マイナ免許証の顔写真を持参写真で作れるかどうかは、確認できた公式情報には書かれていませんでした。希望する場合は、更新する都道府県の警察に問い合わせてください。
出典:警察庁「マイナンバーカードと運転免許証の一体化・オンライン更新時講習」、警察庁「マイナ免許証 よくある質問(全体版)」(2026年10月確認)
保有状況の変更でも写真が必要な場合がある
鹿児島県警察の「保有状況の変更」(免許証のみ・マイナ免許証のみ・両方の切り替え)の案内では、手続きに写真1枚が必要です。ただし、交通安全教育センターまたは奄美警察署での手続きは不要です。また、「免許証とマイナ免許証の両方」から、どちらか一方だけに変える場合も不要とされています。写真の基準は縦3cm×横2.4cm、申請日から6か月以内、無帽・正面・無背景・無加工です。
出典:鹿児島県警察「保有状況の変更」案内(PDF)(2026年10月確認)
自宅で撮った写真を持ち込む人に便利なもの
持ち込み写真をスマホで撮るなら、スマホを固定できる三脚があると、正面・無帽など規格に合わせた写真を撮りやすくなります。持ち込める窓口と写真の規格は、この記事の前半と住所地の都道府県警察の案内で必ず確認してください。
よくある質問
- スマホで撮った写真をコンビニで印刷して持ち込めますか?
警視庁は、写真専用紙以外に印刷したものは受け付けないとしています。印刷する場合は写真用紙を使い、規格を満たしているか確認しましょう。扱いは都道府県によって違う可能性があります。
- 写真の裏に名前や日付を書く必要はありますか?
都道府県によって違います。警視庁は不要、愛知県警察は持参写真の裏面に氏名と撮影年月日の記入を求めています。
- 写真を持ち込むと手数料は高くなりますか?
島根県警察は、写真を持参しても手数料は変わらないとしています。ほかの都道府県は、それぞれの案内で確認してください。
- 持ち込んだ写真が規格外だったらどうなりますか?
警視庁や島根県警察は、不適当と判断した写真は受け付けないことがあるとしています。その後の扱いは窓口によって違う可能性があるため、心配な場合は事前に問い合わせてください。
まとめ
持ち込み写真の規格は、縦3.0cm×横2.4cm、申請前6か月以内、無帽・正面・上三分身・無背景が基本です。加工した写真や、専用紙以外に印刷した写真は避けましょう。
持ち込める窓口、予約の要否、交付日は都道府県によって違います。東京都や愛知県は運転免許試験場のみです。更新の前に、住所地の都道府県警察の案内を確認してください。
更新の全体の流れは運転免許の更新|期間・必要なもの・手数料で解説しています。警察署で更新したい人は警察署で免許更新できる人の条件【全国47都道府県まとめ】を、センターで更新する人は全国の運転免許センターの受付時間もあわせて確認してください。
