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これから普通自動車免許を取ろうとしている人に向けて、普通免許で乗れる車の範囲(何トンまでか)、AT限定とMTの違い、取得条件、教習所での流れ、費用、期間を1本にまとめました。2025年4月のMT教習の見直しや、2026年4月から17歳6か月で受験できるようになった変更など、最近の制度変更も反映しています。
料金は北海道・東北・関東・中部・近畿・九州の教習所の公式ページ、制度は警察庁・各都道府県警察の公式情報をもとにしています。数字は2026年10月6日時点で確認したもので、税込です。
この記事の結論
- 2017年3月12日以降に取った普通免許で運転できるのは車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満・乗車定員10人以下の車
- 教習はAT限定で技能31時限・学科26時限。2025年4月からMTは「AT車で教習→MT限定解除教習(最短4時限)」の形に
- 2026年4月1日から17歳6か月で仮免許・本免試験を受けられる(免許証の交付は18歳から)
- 全国6校の公式料金はAT約26.5万〜36.8万円、MTはそこから1.5万〜3.0万円ほど上乗せ
- 合宿なら最短でAT14日・MT16日。通学は予約の取りやすさで期間が大きく変わる
普通自動車免許とは?運転できる車の範囲
普通自動車免許(普通免許)は、乗用車や軽自動車、小型のバンなど、日常で使う自動車を運転するための第一種免許です。道路交通法上の「普通自動車」は、大阪府警察の案内によると次の3つの条件をすべて満たす車です。
- 車両総重量:3.5トン未満
- 最大積載量:2トン未満
- 乗車定員:10人以下
3つのうち1つでも超えると、その車は準中型自動車以上の扱いになり、普通免許では運転できません。たとえば車両総重量が3.5トンを超える2トン車クラスのトラックは、普通免許の範囲外になることがあります。運転前には車検証で車両総重量・最大積載量・乗車定員を確認するのが確実です。
また普通免許を持っていれば、原付(一般原動機付自転車)と小型特殊自動車も運転できます。2025年4月1日からは、警察庁の発表どおり「総排気量125cc以下・最高出力4.0キロワット以下」の二輪車(いわゆる新基準原付)も原付免許の範囲に加わったため、普通免許でも運転できます。ただし、出力制限のない通常の125ccバイクは小型限定普通二輪免許以上が必要です。
普通免許は何トンまで?取得時期で変わる範囲
「普通免許は何トンまで乗れるのか」は、免許を取った時期によって答えが変わります。2007年(平成19年)の中型免許新設と、2017年(平成29年)3月12日の準中型免許新設のたびに区分が細かくなったためです。それ以前に普通免許を取った人は、自動的に限定付きの上位免許に切り替わっています。

| 普通免許を取った時期 | 現在の免許の扱い | 車両総重量 | 最大積載量 | 乗車定員 |
|---|---|---|---|---|
| 2007年6月1日以前 | 8トン限定中型免許 | 8トン未満 | 5トン未満 | 10人以下 |
| 2007年6月2日〜2017年3月11日 | 5トン限定準中型免許 | 5トン未満 | 3トン未満 | 10人以下 |
| 2017年3月12日以降 | 普通免許 | 3.5トン未満 | 2トン未満 | 10人以下 |
出典:石川県警察「準中型免許と運転可能な車種について」、大阪府警察「準中型自動車、準中型免許について」(2026年10月6日確認)
これから普通免許を取る人は、表の一番下(3.5トン未満)が対象です。親や職場の先輩が「普通免許で2トントラックに乗れた」と言っても、それは取得時期が違うためで、今の普通免許には当てはまりません。3.5トン以上7.5トン未満のトラックを運転する仕事に就く予定なら、最初から準中型免許を取る選択肢もあります。準中型免許は普通免許と同じく18歳から取得でき、準中型免許があれば普通自動車も運転できます。
AT限定とMT(限定なし)の違い
普通免許には、オートマチック車だけを運転できるAT限定と、マニュアル車も運転できる限定なし(MT)があります。運転できる車の大きさは同じで、違いは変速機の種類だけです。
大きな変化として、2025年4月1日からMT免許の教習の進め方が変わりました。JAF Mateの解説によると、従来はMT希望者は最初からMT車で教習を受けていましたが、現在は卒業検定までAT車で教習を受け、その後にMTの限定解除教習(最短4時限、所内のみ)を受ける形になっています。
- AT限定がよい人:自家用車の運転が中心。教習時限が少なく、費用も抑えられる
- MTがよい人:仕事でMTのトラックや営業車に乗る可能性がある、MTのスポーツカーに乗りたい
AT限定で取ったあとでも、教習所で限定解除の教習と審査を受ければMTに乗れるようになります。限定解除の料金は教習所や、その教習所の卒業生かどうかで変わるため、通う予定の教習所の料金表で確認してください。
出典:JAF Mate「MT免許が最短4時間の限定解除教習で取得可能に」(2026年10月6日確認)
普通免許の取得条件(年齢・視力など)
普通免許の受験資格は、免許を取得できる年齢が18歳以上です。そのうえで、2026年4月1日施行の改正により、普通・準中型の仮免許と本免許試験は17歳6か月から受けられるようになりました。警視庁の案内では、17歳6か月以上で試験に合格しても、運転免許証が交付されるのは18歳以降とされています。
これに合わせて、17歳6か月より少し前から入校できるようにした教習所もあります。入校できる時期は教習所ごとに異なるため、申し込み前に確認してください。年齢の詳しい扱いは車の免許は何歳から取れる?でまとめています。
年齢以外の主な条件は、運転免許試験の適性試験の合格基準として、警視庁が次のように案内しています。
- 視力:両眼で0.7以上、かつ一眼でそれぞれ0.3以上(メガネ・コンタクト可)
- 色彩識別:赤色・青色・黄色の識別ができる
- 聴力:両耳の聴力が10メートルの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる(聞こえない場合も、特定後写鏡の取り付けなどを条件に取得可能)
出典:警視庁「受験資格に係る年齢要件の引き下げ」、警視庁「適性試験の合格基準」(2026年10月6日確認)
普通免許の取り方|教習所に入校してから免許証を受け取るまで
普通免許の取り方は、大きく分けて「指定自動車教習所に通う(通学・合宿)」と「運転免許試験場で直接受験する(いわゆる一発試験)」の2通りです。指定自動車教習所を卒業すると試験場での技能試験が免除されるため、ここでは教習所ルートを中心に解説します。教習所ルートの流れは次のとおりです。

- 入校・適性検査:視力などの確認と入校手続き
- 第1段階:所内コースでの技能教習と学科教習(AT限定の場合、技能12時限・学科10時限)
- 修了検定・仮免学科試験:合格すると仮運転免許が交付される
- 第2段階:路上での技能教習と学科教習(技能19時限・学科16時限)
- 卒業検定:合格すると卒業証明書が発行される
- 運転免許試験場で学科試験:合格すると免許証が交付される
第1段階・第2段階の時限数は、合宿予約サイト「免許の匠」の普通免許ページで確認した数字です。教習所の卒業生は技能試験が免除されるため、試験場では適性試験と学科試験を受けます。受験するのは、住所地の都道府県の運転免許試験場(運転免許センター)です。受付の曜日や時間、予約の要否は都道府県で異なり、たとえば東京都では府中・鮫洲などの試験場で平日に受け付けています。
手数料は、警視庁・埼玉県警察の案内ではいずれも受験料1,900円+免許証交付料2,350円の合計4,250円(免許証のみの場合)です。2025年3月24日からはマイナ免許証も選べるようになり、警視庁の案内ではマイナ免許証のみなら合計3,450円、免許証とマイナ免許証の2枚なら合計4,350円です。
出典:免許の匠「普通免許」、警視庁「普通免許試験(指定教習所を卒業又は検査合格証明書をお持ちの方)」、警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」、埼玉県警察「普通免許を受験される方(指定自動車教習所を卒業された方)」(2026年10月6日確認)
普通免許の費用|全国の教習所の公式料金
普通免許の費用は、教習所の教習料金が大部分を占めます。北海道から九州まで、地域を分けて6校の公式ページで確認した、免許を持っていない人(原付免許のみも含む)の料金は次のとおりです。

| 教習所(地域) | AT限定 | MT(限定なし) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 札幌東自動車学校(北海道札幌市) | 332,590円 | 349,690円 | 仮免許・本免許の申請料は別途 |
| 宮城自動車学校(宮城県) | 286,330円 | 301,840円 | 仮免の試験・交付手数料2,850円は別途 |
| 新小岩自動車学校(東京都) | 336,930円 | 367,180円 | 仮免申請交付料2,900円は別途 |
| 名鉄自動車学校(愛知県名古屋市) | 368,300円 | 384,800円 | スタンダードプラン。仮免の手数料込み |
| 姫路中央自動車学院(兵庫県姫路市) | 265,000円 | 288,000円 | MTはAT料金+23,000円。仮免手数料2,900円は別途 |
| 福岡市自動車学校(福岡県福岡市) | 328,170円 | 344,670円 | 一般料金。仮免交付料2,900円込み(学生は5,000円引き) |
出典:札幌東自動車学校「料金」、宮城自動車学校「教習コース・料金案内」、新小岩自動車学校「教習料金:普通車」、名鉄自動車学校「普通車」、姫路中央自動車学院「料金案内」、福岡市自動車学校「普通自動車」(2026年10月6日確認)
同じ普通免許でも、AT限定で約26.5万〜36.8万円と10万円ほどの差があります。地域だけでなく、プランの中身(検定料や仮免の手数料を含むか、追加教習の保証があるか)でも総額が変わるので、比べるときは「何が含まれた金額か」をそろえて見るのがコツです。MTはATより1.5万〜3.0万円ほど高くなっています。
教習料金とは別に、次のような費用がかかります。
- 仮免許の手数料:教習料金に含む教習所と別払いの教習所がある(新小岩自動車学校・姫路中央自動車学院は2,900円を別途)
- 追加の技能教習:検定に落ちたり、みきわめで追加が必要になったりした場合。たとえば宮城自動車学校は1時限5,170円、姫路中央自動車学院は1時限5,500円
- 運転免許試験場の手数料:免許証のみなら4,250円(警視庁・埼玉県警察の案内)
追加料金が心配な人向けに、追加教習や再検定の費用をあらかじめ含めたプランを用意している教習所もあります。二輪免許を持っている人は学科の多くが免除されるため、料金も下がります。ほかの免許の費用は免許取得費用まとめで一覧にしています。
合宿免許は予約サイトでプランを比較して選ぼう
- 泊まり込みで教習を受けるので、短期間での卒業を目指せる
- 予約サイトなら、複数の教習所の料金・日程・宿泊プランを比べて申し込める
- 春休み・夏休みは早めに埋まるので、日程だけでも先にチェック
全国49校・普通自動車専門の合宿免許予約サイト
合宿免許の予約サイト
普通免許を取るまでの期間|合宿と通学
期間は「合宿」と「通学」で大きく変わります。合宿免許はカリキュラムが組まれた状態で泊まり込みで教習を受けるため、免許の匠の案内では最短でAT13泊14日、MT15泊16日です。
通学の場合は、技能教習を1日に受けられる時限数に上限があり(第1段階は1日2時限まで、第2段階は1日3時限まで)、さらに予約の取りやすさで期間が左右されます。文部科学省の事務連絡(2026年2月)でも、高校卒業予定者の教習所入所は例年1月〜3月に集中すると触れられており、この時期は予約が混みやすくなります。通学の期間の目安や短くするコツは通学免許の期間と最短、予約が取れないときの対処は教習所の予約が取れないときの対処法で解説しています。
合宿と通学のどちらが合うかは、費用だけでなくまとまった休みが取れるかどうかで決まります。比較は合宿免許と通学はどっちがいい?、合宿の日数は合宿免許は何日かかる?も参考にしてください。
出典:免許の匠「普通免許」(2026年10月6日確認)
入校後に気をつけたい期限
教習所には法令や制度で決まった期限があり、過ぎると教習のやり直しになることがあります。忙しい学生や社会人ほど注意が必要です。
| 期限 | 長さ | 過ぎるとどうなるか |
|---|---|---|
| 教習期限 | 教習開始から9か月 | 受けた教習が無効になる |
| 仮免許の有効期間 | 交付から6か月 | 期間内に卒業検定に合格しないと失効 |
| 卒業証明書の有効期間 | 卒業検定合格から1年 | 期間内に試験場の学科試験に合格しないと再入校が必要 |
出典:東山自動車学校「自動車学校の教習期限はいつまで?」(2026年10月6日確認)
また、免許を取ってから1年間は初心運転者期間で、初心者マークの表示が必要です。この期間に違反点数が一定以上(3点以上、1回で3点の場合は4点以上)になると、初心運転者講習の対象になります。
仕事で大型・中型免許が必要なら「大型・中型免許合宿」(遠鉄自動車学校グループ)
- 大型・中型・準中型・けん引・大型特殊・二種に対応(静岡県内6校)
- 中型免許を持っていれば、大型免許は約8日(公式サイトの案内)
- 朝・昼・夕の食事込み。交通費は新幹線自由席の範囲で支給
- 大型・中型などは一般教育訓練給付金の対象講座あり(条件あり)
よくある質問
Q. 自動車普通免許と普通自動車免許は違うものですか?
同じものです。「普通免許」「自動車普通免許」「普通自動車免許」はいずれも、車両総重量3.5トン未満などの普通自動車を運転できる第一種の普通免許を指します。
Q. 普通免許で軽トラックや1.5トン積みのトラックは運転できますか?
軽トラックは運転できます。トラックは積載量だけでなく、車両総重量が3.5トン未満で、最大積載量が2トン未満であることが条件です。積載量が2トン未満でも車両総重量が3.5トン以上なら普通免許では運転できないため、車検証で確認してください。
Q. 17歳で教習所に入れますか?
2026年4月1日から、普通免許の仮免許・本免試験は17歳6か月から受けられるようになりました。入校できる年齢は教習所が決めており、17歳6か月より少し前から入校できる教習所もあります。ただし免許証の交付は18歳以降です。
Q. AT限定で取ってあとからMTに変えられますか?
変えられます。教習所で限定解除の教習(最短4時限)を受け、審査に合格すればAT限定の条件を外せます。2025年4月以降は、MT希望者も同じようにAT車で教習を受けてから限定解除教習を受ける流れになっています。
まとめ
普通自動車免許で運転できるのは、2017年3月12日以降の取得なら車両総重量3.5トン未満・最大積載量2トン未満・乗車定員10人以下の車です。教習はAT限定で技能31時限・学科26時限、MTは2025年4月からAT教習に限定解除教習を足す形になりました。2026年4月からは17歳6か月で受験できるようになり、高校生でも計画的に取りやすくなっています。費用は全国6校の公式料金でAT約26.5万〜36.8万円と幅があり、早く取りたいなら合宿が最短です。
合宿の費用は合宿免許の費用相場、持ち物は合宿免許の持ち物、免許取得の全体像は免許取得までの流れもあわせてご覧ください。
合宿免許は予約サイトでプランを比較して選ぼう
- 泊まり込みで教習を受けるので、短期間での卒業を目指せる
- 予約サイトなら、複数の教習所の料金・日程・宿泊プランを比べて申し込める
- 春休み・夏休みは早めに埋まるので、日程だけでも先にチェック
全国49校・普通自動車専門の合宿免許予約サイト
合宿免許の予約サイト
