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125ccクラスのスクーターや小型バイクに乗りたい人に向けて、小型二輪免許(正式には「小型限定普通二輪免許」)の取り方を、受験資格・AT限定とMTの違い・教習所の費用・教習時限と期間の順にまとめました。普通免許をすでに持っている人と、免許をまだ持っていない人の両方のケースを扱います。
法令・制度は警察庁や都道府県警察などの公式情報、料金は北海道・関東・中部・近畿・中国・九州の教習所の公式ページで確認しています。数字は2026年10月6日時点で確認したもので、税込です。
この記事の結論
- 小型二輪免許は総排気量125cc以下の二輪車を運転できる免許で、16歳以上なら免許経歴なしで取得できる
- 普通免許を持っている人がAT小型限定を取る場合、教習は技能8時限+学科1時限で、最短2日で修了できる(警察庁)
- 全国6校の料金は、普通免許ありのAT小型限定で82,280円〜115,940円、MTで92,400円〜125,840円
- 免許なし・原付のみの場合は学科26時限が加わり、6校のAT小型限定は124,310円〜209,330円
- 卒業後は住所地の都道府県の運転免許試験場で手続きし、全国共通の手数料(受験1,850円+交付2,350円、免許証のみの場合)が別にかかる
小型二輪免許とは?125ccまで乗れるバイクの免許
一般に「小型二輪免許」と呼ばれているのは、普通二輪免許に「小型限定」の条件が付いた免許です。全国二輪車安全普及協会(JMPSA)の案内では、普通二輪免許で乗れるのは400cc以下のバイクで、そのうち125cc以下に限ったものが小型限定と説明されています。
さらにクラッチ操作のないスクーターなどに限定したAT小型限定普通二輪免許もあり、こちらは総排気量0.125リットル(125cc)以下のAT二輪車が対象です。通勤・通学用の125ccスクーターが目的なら、AT小型限定で足りるケースが多くなります。
| 免許の種類 | 運転できる二輪車 | 取得できる年齢 |
|---|---|---|
| 原付免許 | 原付一種(50cc以下、新基準原付) | 16歳以上 |
| 小型限定普通二輪(MT) | 125cc以下の二輪車 | 16歳以上 |
| AT小型限定普通二輪 | 125cc以下のAT二輪車 | 16歳以上 |
| 普通二輪 | 400cc以下の二輪車 | 16歳以上 |
| 大型二輪 | 排気量制限なし | 18歳以上 |
出典:全国二輪車安全普及協会「普通二輪免許」、同「AT限定二輪免許」、警視庁「受験資格」(2026年10月6日確認)
2025年4月の「新基準原付」との違い
2025年4月1日から、総排気量125cc以下で最高出力4.0kW以下に制御された二輪車が「新基準原付」として原付一種に加わり、原付免許(普通免許に付帯する原付の運転資格を含む)で運転できるようになりました(警察庁)。
ただし大阪府警察は、総排気量が125cc以下でも最高出力4.0kWを超える原付二種は原付免許では運転できないと注意を呼びかけています。一般的な125ccスクーター(原付二種)に乗るには、これまでどおり小型二輪以上の免許が必要です。新基準原付は原付一種なので、日本自動車工業会の案内どおり最高速度30km/h・二段階右折・二人乗り禁止といった原付一種のルールが適用されます。
「普通免許で125ccに乗れるようになった」と誤解されやすい部分なので、車両を買う前にカタログや販売店で「最高出力」を確認しておきましょう。
出典:警察庁「一般原動機付自転車の車両区分の見直しについて」、大阪府警察、日本自動車工業会(2026年10月6日確認)
小型二輪免許の受験資格と取り方の選択肢
警視庁の受験資格の案内では、小型限定普通二輪免許は16歳以上で受験でき、免許経歴は必要ありません。普通免許を持っていなくても、いきなり小型二輪免許を取ることができます。
取り方は大きく2つです。
- 指定自動車教習所に通って卒業する:卒業すると運転免許試験場での技能試験が免除され、適性試験(普通免許などがない人は学科試験も)を受けて免許を受け取ります。
- 運転免許試験場で直接受験する:教習所を使わずに技能試験を受ける方法です。合格後に別途、取得時講習などを受ける必要があり、技能試験に一度で受かるとは限りません。
はじめて二輪車を運転する人や、仕事・学校の都合で確実に取りたい人は、教習所に通う方法が一般的です。この記事では以下、教習所ルートを中心に説明します。
出典:警視庁「受験資格」、全国二輪車安全普及協会(2026年10月6日確認)
AT限定とMT、どちらを選ぶべきか
小型二輪免許には「MT(限定なし)」と「AT限定」があります。選び方の目安は次のとおりです。
| 比較項目 | AT小型限定 | 小型限定(MT) |
|---|---|---|
| 乗れる車両 | 125cc以下のAT車 | 125cc以下のMT車・AT車 |
| 技能教習(普通免許あり) | 8時限 | 10時限 |
| 費用(中央バス・普通免許あり) | 82,280円 | 92,400円 |
| 向いている人 | スクーターで通勤・通学 | ギア付きの小型バイクに乗りたい |
出典:中央バス自動車学校「小型限定普通二輪(AT・MT)」、全国二輪車安全普及協会「AT限定二輪免許」(2026年10月6日確認)
乗りたい車種がスクーターだけと決まっているなら、時限数が少なく費用も抑えられるAT小型限定が効率的です。一方で、125ccのギア付きバイクにも乗りたい、将来的に普通二輪・大型二輪のMTへ進むかもしれないという人は、MTを選んでおくと後の教習時限が少なくなります(後述)。
小型二輪免許の費用|全国の教習所の例
小型限定普通二輪の料金を、北海道・関東・中部・近畿・中国・九州の6校の公式サイトで確認しました。技能教習の時限数は、普通免許ありでAT8時限・MT10時限、免許なし・原付のみでAT9時限・MT12時限(学科26時限)が基本で、確認した料金表はほぼこの時限数で掲載されていました。
| 教習所(所在地) | AT・普通免許あり | MT・普通免許あり | AT・免許なし | MT・免許なし |
|---|---|---|---|---|
| 中央バス自動車学校(北海道札幌市) | 82,280円 | 92,400円 | 176,000円 | 191,180円 |
| いわつき自動車学校(埼玉県さいたま市) | 95,370円 | 掲載なし | 150,590円 | 掲載なし |
| 名鉄自動車学校(愛知県名古屋市) | 115,940円 | 125,840円 | 209,330円 | 224,180円 |
| 兵庫県自動車学校 姫路校(兵庫県) | 90,420円 | 103,620円 | 131,120円 | 150,920円 |
| 広島中央自動車学校(広島県広島市) | 87,140円 | 113,640円 | 124,310円 | 158,670円 |
| ホンダレインボーモータースクール福岡(福岡県) | 85,030円 | 92,950円 | 146,740円 | 158,620円 |
「掲載なし」は、その学校の料金ページにMTの小型限定の料金が載っていなかったものです。料金に含まれるものは学校ごとに違い、名鉄自動車学校は入学金・技能教習料・学科教習料・検定料を含む基本プラン、兵庫県自動車学校 姫路校は入学金(税込33,000円)込みの基本プラン、ホンダレインボーモータースクール福岡は入所金・教本・写真料金などを含む金額と案内しています。いわつき自動車学校の教習期限は9か月です。
出典:中央バス自動車学校「小型限定普通二輪(AT・MT)」、いわつき自動車学校「普通二輪 教習プラン/料金」、名鉄自動車学校「バイク」、兵庫県自動車学校 姫路校「小型限定二輪車」、広島中央自動車学校「自動二輪車」、ホンダレインボーモータースクール福岡「自動二輪車」(2026年10月6日確認)

教習所の料金を比べるときは、入学金が含まれているか、基本の時限数を超えた場合の追加教習や検定の再受験にいくらかかるか、二輪教習の実施曜日が自分の予定と合うかもあわせて確認しましょう。とくにAT小型限定の最短2日は、2日続けて予約が取れることが前提になるため、入校前に教習所へスケジュールを相談しておくと確実です。
教習所の料金以外にかかるお金
教習所を卒業したあと、運転免許試験場で免許を受け取る際に手数料がかかります。手数料は政令で決まっていて全国共通です。警視庁・大阪府警察の案内では、教習所卒業者の場合、次の金額です。
- 受験手数料:1,850円
- 免許証交付手数料:2,350円(免許証のみの場合。免許証とマイナ免許証の両方は2,450円、マイナ免許証のみは1,550円)
免許証のみで受け取る場合の合計は4,200円です。このほか、申請用写真や住民票の取得費用が別途かかります。
出典:警視庁「二輪免許試験(指定教習所を卒業された方)」、警視庁「マイナ免許証に伴う手数料改定」、大阪府警察「大型二輪・普通二輪・大型特殊・けん引免許」(2026年10月6日確認)
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教習時限と期間|普通免許があれば最短2日
警察庁は、平成30年(2018年)7月11日施行の見直しで、普通免許等を持っている人がAT小型限定普通二輪免許を取る場合の1日の技能教習時間の上限を変更しました。これにより、改正前は最短3日間だった教習が最短2日間で修了可能になっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 技能教習 | 8時限(第1段階3・第2段階5) |
| 学科教習 | 1時限 |
| 1日の上限(第1段階) | 3時限まで |
| 1日の上限(全体) | 4時限まで |
| 連続での教習 | 原則2時限まで |
出典:警察庁「AT小型限定普通二輪免許に係る1日の技能教習時間の上限等の見直しについて」、同 別添資料(2026年10月6日確認)

「最短2日」は、予約が連続して取れ、検定に一度で合格した場合の理論上の最短です。教習所の混雑状況や二輪教習の実施日によっては、実際にはもっと日数がかかります。予約の取りやすさについては教習所の予約が取れないときの対処法も参考にしてください。
免許を持っていない人(原付免許のみの人を含む)は、技能教習に加えて学科教習26時限を受ける必要があり、上の6校の料金表のとおり、AT9時限・MT12時限の技能教習と合わせて受講します。MTを普通免許ありで受ける場合も技能10時限と、AT限定より時限が多くなります。こうしたケースの最短日数を定めた公式の案内は確認できなかったため、具体的な日数は教習所に問い合わせて確認しましょう。
小型二輪免許を取るまでの流れ
教習所に通って小型二輪免許を取る場合の大まかな流れは次のとおりです。
- 教習所を選んで入校手続き:AT/MT、所持免許、プランを決めて申し込みます。
- 学科教習・技能教習(第1段階):基本操作を中心に教習を受けます。
- 技能教習(第2段階):コースでの応用走行などを学びます。
- 卒業検定に合格して卒業:卒業証明書が交付されます。
- 運転免許試験場で手続き:住所地の都道府県の運転免許試験場(免許センター)で手続きします。受け付ける試験場や曜日・時間は都道府県で異なり、たとえば東京都では府中・鮫洲・江東の運転免許試験場で受け付けています。普通免許などを持っている人は適性試験、持っていない人(原付免許のみの人を含む)は学科試験も受けます。
出典:警視庁「二輪免許試験(指定教習所を卒業された方)」(2026年10月6日確認)
免許取得全体の流れについては運転免許取得までの流れでも解説しています。
小型二輪から普通二輪・大型二輪へのステップアップ
まず小型二輪を取り、あとから上位の免許へ進むこともできます。埼玉県さいたま市のいわつき自動車学校の大型二輪(MT)の料金表では、所持免許によって技能教習の時限数が次のように変わります。
| 所持免許 | 大型二輪MT 技能 | 料金 |
|---|---|---|
| 普通二輪 | 12時限 | 108,680円 |
| 小型限定二輪 | 20時限 | 140,360円 |
| 小型限定二輪(AT限定) | 24時限 | 156,200円 |
普通二輪へ進む場合も同じで、札幌市の中央バス自動車学校では、小型限定普通二輪(MT)を持っている人の普通二輪MTは技能5時限・47,300円、AT小型限定を持っている人の普通二輪MTは技能8時限・78,980円です。
出典:いわつき自動車学校「大型二輪 教習プラン/料金」、中央バス自動車学校「普通二輪(AT・MT)」(2026年10月6日確認)
このように、AT小型限定から上位免許を目指すと時限数・費用が多くなります。将来400ccや大型バイクに乗る可能性が高いなら、最初から普通二輪免許を取るほうが、トータルの費用を抑えられる場合があります。大型までの道筋は大型二輪免許の取り方で詳しくまとめています。
取得後に知っておきたい注意点
- 二人乗りは免許取得から1年以上:一般道路で自動二輪車の二人乗りができるのは、二輪免許の経験年数が1年以上になってからです(茨城県警察の改正解説資料)。
- 新基準原付と原付二種を混同しない:125cc以下でも最高出力4.0kW超の車両は、原付免許・普通免許では運転できません。
- AT限定でMT車は運転できない:AT小型限定で運転できるのは、クラッチ操作を必要としないAT二輪車に限られます。
出典:茨城県警察「自動二輪車の二人乗りの見直し」、大阪府警察、全国二輪車安全普及協会(2026年10月6日確認)

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よくある質問
Q. 小型二輪免許は何歳から取れますか?
16歳以上で取得できます。小型限定普通二輪免許には免許経歴の条件はなく、普通免許を持っていなくても受験できます(警視庁)。年齢条件の全体像は免許は何歳から取れる?をご覧ください。
Q. 普通免許があれば125ccのスクーターに乗れますか?
一般的な125ccスクーター(原付二種)には乗れません。普通免許で運転できるのは原付一種までで、2025年4月からは最高出力4.0kW以下に制御された「新基準原付」も含まれます。最高出力4.0kWを超える125cc以下の車両には、小型二輪以上の免許が必要です。
Q. 本当に最短2日で取れますか?
警察庁の見直しで、普通免許等を持つ人がAT小型限定を取る場合は最短2日での教習修了が可能になっています。ただし、予約状況や検定の結果によって日数は延びます。また、卒業後に運転免許試験場で手続きする日が別に必要です。
Q. 小型二輪免許の費用はいくらですか?
この記事で確認した全国6校では、普通免許ありでAT82,280円〜115,940円・MT92,400円〜125,840円、免許なし・原付のみでAT124,310円〜209,330円・MT150,920円〜224,180円でした(2026年10月6日確認、税込)。これに試験場での手数料(免許証のみなら4,200円)などが加わります。
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まとめ
小型二輪免許は、125cc以下の二輪車に乗るための免許で、16歳以上なら免許経歴なしで取得できます。普通免許を持っている人がAT小型限定を取るなら、技能8時限・学科1時限で最短2日と、短期間で取りやすいのが特徴です。全国6校の例では、普通免許ありのATで約8万〜12万円、免許なしのMTで約15万〜22万円でした。料金に含まれるものは学校ごとに違うので、総額で比べるのがおすすめです。新基準原付で足りるのか、将来普通二輪や大型二輪へ進むのかを考えたうえで、AT/MTと免許の種類を選びましょう。
関連記事:普通二輪免許の取り方/原付免許の取り方/バイク免許の費用/合宿免許と通学はどっちがいい?
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